投稿者「rekkyo_admin」のアーカイブ

歴史地理教育3月増刊号(No907)-「平成」の30年・ポスト冷戦を問う 

     

 

 

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「平成」の30年・ポスト冷戦を問う
Ⅰ 豊かさの幻想 日本社会 変貌の30年
【巻頭/総論】「平成」・「令和」の象徴天皇制と歴史認識を問う 山田朗
【インタビュー】「平成」の三〇年・ポスト冷戦を問う 斎藤貴男
バブル崩壊以降の日本経済の三〇年 金子勝
「『平成』の三〇年・ポスト冷戦」関係年表 編集委員会
【地域報告】「子ども食堂」から見た格差社会 新保ちい子
「原発のない社会をつくる」一点で大合流
──教育運動と市民運動はどう響き合うか 杉原秀典
【地域報告】巨大地震発生から原発事故へ──六日間の行動 福田和久
子どもの権利条約三〇年──到達点と課題のいま 増山均
新・教育基本法で強まった国の教育支配 大野一夫
女性と労働法の四〇年──労働法の女性規定はどう変わったか 石井俊光
【地域報告】日本語を母語としない子どもたちの三〇年 時原千恵子
【実践報告/高校】「外国人」とともに生きるために
──倭寇の歴史をヒントに、現状を考える 川島啓一
つながり志向という時代精神──SNSによる常時接続の社会背景 土井隆義
【実践報告/高校】「欅坂46の歌詞から考える一〇代の心理」研究のサポートを通して 内久根直樹
Ⅱ グローバル化の中で 日本政治 迷走の30年と未来への模索
「この三〇年」をどのように見るのか
──「ポスト冷戦」のなかの「日本」 成田龍一
冷戦後の国際関係──グローバル化と国民国家 木畑洋一
「大国」勃興の三〇年と分断の深化
──米ソ冷戦から米中冷戦への過渡期 大澤武司
五五年体制の崩壊から連立政権の時代へ 菊池信輝
安保と沖縄の三〇年 平良宗潤
【地域報告】首里城再建をめぐって 里井洋一
【実践報告】高校生平和ゼミナール三〇年の歩みといま
──学び、交流し、行動する高校生 沖村民雄

 

 

 

 

 

 

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歴史地理教育3月号(No906)-特集 災害列島日本の現実に立ち向かう

 

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特集 災害列島日本の現実に立ち向かう
社会の力で命を守る防災・防災教育を──続発する災害の教訓を踏まえて 岩渕孝
豪雨災害地域に対する行政等の対策の状況と問題 磯部作
福島原発事故発生から九年、福島から 伊東達也
僕は一七歳、今も東京に避難しています 鴨下全生
実践記録/高校・政治経済 なぜ和歌山に原発がないのか? 横出加津彦

小学校の授業 4年 社会・道徳 3・11に少しでも寄り添えるように 中原武蔵
中学校の授業 歴史 戦争と二人の少女──ファシズムと戦争について考える 奥山忍
高専の授業 日本史 文化財は誰のものか?──後期中等教育における文化財認識育成の試み 武田章

連載
子どもの目
▼地震を乗り越えて 水上浩司
2020東京オリンピックを考える3
▼テレビ放送とオリンピック 石出法太 石出みどり
地域─日本から世界から274
▼静かで平和な宮古島への陸自ミサイル基地配備を許さない 上里清美
子どもたちに学び、地域に学ぶ3
▼ぞう列車は夢を乗せて─学校の歴史に学ぶ① 草分京子
映画で感じる韓国現代史12[最終回]
▼みんな知ってるけど、誰も知らなかった「あなた」と「私」の物語『82年生まれ、キム・ジヨン』 永島梓
世界を歩く128
▼暮らすような旅(6)[最終回]二泊三日の小旅行 前田徳弘
各地からの便り
▼京都歴教協 始めました!小学校部会 羽田純一
歴教協第72回愛知/東海大会 2020年の夏は東海(愛知)へ3
▼東海ブロック全域から愛知/東海大会の成功を!(長野県の巻) 藤原恵正
探訪ミュージアム128
▼袖ヶ浦市郷土博物館(千葉県袖ヶ浦市) 白井敏二

読書室『津波死ゼロの日本を―被災地の復興に学び』
『日本経済30年史―バブルからアベノミクスまで』
『華南と華中の万人坑―中国人強制連行・強制労働を知る旅』

実践報告/高校 「主体性」を育む平和教育の模索―「原爆の図」と向き合うことを通じて 近藤隆行
東アジア歴史教育シンポジウム―三・一運動、五・四運動を学び合う―を終えて 米山宏史
実践報告/高校日本史 資料を用いた戦争学習―祖父の聞き取りを中心に 阿久津祐一
「建国記念の日」に関する声明 日本歴史学協会

●写真/表紙裏●北から南から─歴教協各県支部ニュース● 533/86●伝言板/90
●いただいた本・実践記録から/91●今月の動き/92●読者のひろば/93●次号予告/94●バックナンバー/95

歴史地理教育2月号(No905)-特集 からみあう学校と受験産業

 

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特集 からみあう学校と受験産業
塾長から見た公教育と受験産業 皆倉宣之
進む民間教育事業者の学校への浸透佐原啓仁
学習塾講師から見た受験産業の今田巻慶
中高教員から見える新入試・受験産業とこれからの歴史授業 黒河潤二
大学の教育現場から見える「受験産業」の“影” 鈴木茂

小学校の授業 5年 総合的な学習・特別活動 子どもたちとつくる平和学習──学芸会までの取り組み 大友育子
中学校の授業 総合的な学習・道徳 「想い」を言葉にする力──ナディアさんの願い 井村花子
高校の授業 世界史 社会科の授業で生徒と学ぶ 山梨県の在日コリアンの歴史 鮎澤譲

連載
子どもの目
▼もしあなたが文部科学大臣だったら 川島啓一
2020東京オリンピックを考える2
▼問題だらけの新国立競技場 石出法太 石出みどり
地域─日本から世界から273
▼幕末一関藩の蘭学を訪ねて 三好博
子どもたちに学び、地域に学ぶ2
▼願わくは─思いを歌に乗せて 草分京子
映画で感じる韓国現代史11
▼盧泰愚・元大統領の弁護士時代を描いた社会派ヒューマンドラマ『弁護人』 魚山秀
世界を歩く127
▼暮らすような旅(5)トスカーナの街を訪ねる 前田徳弘
歴教協第72回愛知/東海大会 2020年の夏は東海(愛知)へ2
▼東海五県会議と三重歴教協 岩脇彰
探訪ミュージアム127
▼加茂岩倉遺跡ガイダンス(島根県雲南市) 志賀崇

読書室『日本の戦争Ⅲ?天皇と戦争責任』『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』『日本近現代史を生きる―過去・現在・未来のなかで』『主権者を育てる―全民研50年のあゆみと課題』『寒川セツルメント史―千葉における戦後学生セツルメント運動』『原爆と朝鮮戦争を生き延びた孤児』

実践報告 小学生とともに読み解く江戸から明治への「変化」―史料に基づく歴史的思考力の育成を軸に 藤井正太
実践報告/世界史 映像記録と資料を活用して第一次世界大戦から戦争について考える 矢口正樹
日本軍の廠窖虐殺 大谷猛夫

●写真/表紙裏●北から南から─歴教協各県支部ニュース●532/88●伝言板/90
●今月の動き/92●読者のひろば/93●次号予告/94●バックナンバー/95

 

 

 

歴史地理教育1月号(No904)-特集 オリンピックの光と影

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特集 オリンピックの光と影
近代オリンピックの歴史と意義──国際政治・ナショナリズム・戦争 黒須朱莉
実践記録/中学校 私たちの東京オリンピック・パラリンピック 篠塚昭司
学校現場から見たオリ・パラ 本誌編集委員会
福島から見た東京オリンピック 福田和久
コラム オリンピックとおカネのギモン 江連恭弘
人権の視点から見たオリンピックの両義性 鈴木楓太

小学校の授業 1年 一年生と考える「平和」──おばぁの戦争体験を通して 奥野理央
中学校の授業 歴史 「問う力を養う」授業──戦争を通して経済が成長する? 大谷和平
高校の授業 世界史フリッツ・ハーバーの功罪を問う 丸山勇太

連載
子どもの目
▼もう今年、東京2020? 佐藤誠
[新連載]2020東京オリンピックを考える1
▼東京大会開催はどのように決まったか 石出法太 石出みどり
地域─日本から世界から272
▼セルビアの過去と現在を旅して 米山宏史
歴史研究最前線
▼吉田松陰から見る開国期の政治・思想 須田努
[新連載]子どもたちに学び、地域に学ぶ1
▼「初盆でパパに会えたよ、うれしいな」─ゆかりさんの姿に学んで 草分京子
映画で感じる韓国現代史10
▼この子たちの手を放したら、僕は父には戻れない『トガニ―幼き瞳の告発』 三橋広夫
世界を歩く126
▼暮らすような旅(4)最終回城壁外のフィレンツェを歩く 前田徳弘
各地からの便り
▼朝霞地域社会科学習会 自由に論じ合える学習会 石田千郷
歴教協第72回愛知/東海大会 2020年の夏は東海(愛知)へ1
▼地域に根ざし、平和で民主的な未来を紡ぐ 川村治令
探訪ミュージアム126
▼安来市加納美術館(島根県安来市) 千葉潮

読書室『中等社会科100テーマ―〈地理総合・歴史総合・公共〉授業づくりの手引き』『葛藤を組織する授業―アナログな知性へのこだわり』『見て、調べて、伝える埼玉―ともに生きる、ともに歩む』『教科書と一緒に読む 津軽の歴史』『日本人の歴史認識と東京裁判』『TRICKートリック―「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』

残留孤児との交流と七三一部隊―歴教協夏の「満州の旅」 吉田守夫
実践プラン「いのちの軽視」―戦中・戦後を結ぶ歴史教材例 松井秀明

●写真/表紙裏●北から南から─歴教協各県支部ニュース●531/88●伝言板/91
●今月の動き/92●読者のひろば/93●次号予告/94●バックナンバー/95

歴史地理教育12月号(No903)-特集 100兆円超えのむこうに

 

 

 

 

 

 

 

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特集 100兆円超えのむこうに
日本の財政と国民生活 神野直彦
若者の未来を築く奨学金制度へ向けて 大内裕和
ふるさと納税と年金 石井俊光
実践記録/高校現代社会 『アベノミクスによろしく』を読もう 荒武和枝
アベノミクスと政府財政のゆくえ 熊倉正修

小学校の授業 5年 沖縄学習での大学生との学習交流 佐藤幸二
中学校の授業 公民 地球温暖化防止・エネルギー源について考える──コンビニの二四時間営業に焦点を当てて 奥村信夫
大学の授業 韓国の土となった日本人──浅川巧の生き方を韓国高麗大生と考える 三橋広夫

連載
子どもの目
▼みずみずしい感性 齋藤美紀
歴教協次世代への継承6最終回
▼地域を学び、地域をつくろう 小松清生
地域─日本から世界から271
▼対話の旅──二二年目の平和大使派遣 草野十四朗
高校生と考えた憲法・平和の授業9最終回
▼朝日訴訟の授業をする 山本政俊
映画で感じる韓国現代史9
▼1980年代韓国社会の闇を描く『殺人の追憶』 大谷猛夫
世界を歩く125
▼暮らすような旅(3)フィレンツェで食べる 前田徳弘
探訪ミュージアム125
▼植民地歴史博物館(韓国ソウル市) 木村誠

読書室『前方後円墳―巨大古墳はなぜ造られたか』『教育と愛国―誰が教室を窒息させるのか』『考える歴史の授業?(上)―前近代の日本と世界の歴史を考えあう』『同?(下)―近現代の日本と世界の歴史を考えあう』

象徴天皇制における「心の支配」 山田朗
富士講の道を歩く―日本橋から富士山頂へ 鳥塚義和
『歴史地理教育』八八九?九〇三号総目次――二〇一九年一月号~十二月号

●写真/表紙裏●北から南から─歴教協各県支部ニュース530●伝言板
●今月の動き●読者のひろば●次号予告●バックナンバー

 

第16回 12月集会 憲法と教育の改悪を許さない!

第16回 12月集会 憲法と教育の改悪を許さない!

日時  12月14日(土) 午後6時15分

会場  文京区民センター 3A(東京メトロ丸ノ内線後楽園駅4a・5番出口)

第1部:学校現場かと運動からの報告

 「働き方改革」?なぜこんなに忙しいー小中学校から/これでいいのかオリ・パラ教育―特別支援学校  から/夜間定時制の灯りを消さないでー都立高校から/命令と処分の教育とたたかって16年―「日の丸・君が代」裁判

第2部:講演 山田朗さん(明治大学教授・歴教協委員長)

   「日韓問題の根本に何があるかー徴用工問題と歴史認識」

資料代  500円

主催  「12月集会」実行委員会

連絡先 河合 090―6137-0876

歴史地理教育11月増刊号(No902)-歴教協第71回埼玉大会報告集

 

 

 

 

 

 

 

 

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大会テーマ ともに生きる、ともに歩む──対話からひらく未来
Ⅰ全体会
【本部挨拶】 歴史教育者協議会副委員長 丸浜昭
【現地挨拶】 埼玉大会現地実行委員長 小堀俊夫
【韓国からの挨拶 】韓国・全国歴史教師の会副会長 梁 斗泳
【中国からの連帯のメッセージ】 中国・南京市金陵中学(高校)歴史教研グループ・グループ長 唐 珂
【基調提案】ともに生きる、ともに歩む―対話からひらく未来 歴史教育者協議会委員長 山田朗
【地域実践報告】ともに生きる、ともに歩む―子ども・教師・地域がともに学ぶ未来とは 井村花子
【講 演】学校をカエル!―「教育」の病から脱け出すために 内田良
【パネルディスカッション】全体会で生まれた対話 石田千郷
Ⅱ分科会
第1テーマ 歴史と現代
【第1分科会】地域の掘りおこし 山内英正
【第2分科会】日本前近代 小林朗
【第3分科会】日本近現代 山田耕太
【第4分科会】世界 米山宏史
【第5分科会】憲法と現代の社会 稲次寛
【第6分科会】思想・文化・文化活動 三好博
【第7分科会】現代の課題と教育 小山宥一
【第9分科会】平和教育 大八木賢治
第2テーマ 地域・子ども・授業
【第10分科会】幼年・小学校低学年 山嵜早苗
【第11・12分科会】小学校三・四年 三橋昌平
【第13分科会】小学校五年 佐藤広也
【第14分科会】小学校六年 板垣雅則
【第15分科会】地域の中の子どもたち 水野多満司
【第16分科会】中学校地理 石戸谷浩美
【第17分科会】中学校歴史 持田早苗 山田麗子
【第18分科会】中学校公民 平井敦子
【第19分科会】高校 大川沙織
【第20分科会】大学 魚山秀介
【第21分科会】障がい児教育 竹下忠彦
【第22分科会】父母市民の歴史学習 小山一成
【第23分科会】社会科の学力と教育課程 白尾裕志
【第24分科会】授業方法 柄澤守

実践報告
【韓国・初等学校】三・一運動の意味と価値を考える 安貞恩 訳:平野昇
【中学校】沖縄の何をいつどう教え、中学生はどう考えたか 佐々木孝夫
【高校】孫文のアジア主義から読み取れることは何か──歴教協日中交流委員会の南京での授業 村井俊之

即位礼大嘗祭反対声明

     即位の礼・大嘗祭に反対し、天皇の政治利用を批判する
 
    本年4月30日に明仁天皇が退位し、5月1日に徳仁天皇が皇位を継承した。政府は、
これに続き、10月下旬から11月上旬にかけて「即位の礼」に関わる残りの儀式・行事
を行い、さらに11月14・15日に大嘗祭を挙行しようとしている。
 先の昭和天皇から明仁天皇への「代替わり」にともなう一連の儀式・行事について、わ
れわれは、日本国憲法における国民主権原理や政教分離原則への違反、戦前の天皇主権体
制への回帰・天皇制の美化などといった問題点を指摘し、反対の意思を表明してきた。
 今回、政府は、国事行為と皇室の儀式・行事とを分離することで、一定の配慮を示して
いる。しかし、5月1日に国事行為として行われた「剣璽等承継の儀」は、日本神話に根
拠を置くレガリアの継承を含む儀式、10月22日に同じく国事行為として行われた「即
位礼正殿の儀」は、新天皇が高御座に登壇即位する儀式であり、いずれも神話性が強く、
政教分離原則と抵触する疑いが濃厚である。また大嘗祭および関連の儀式・行事について
は、神道形式で行う宮中祭祀であるにもかかわらず、公費である宮廷費が支出されており、
明確に政教分離原則に違反するものである。さらに五月一日の「即位後朝見の儀」と10
月22日の「即位礼正殿の儀」では、壇上の天皇に対し首相が壇下から言葉を発しており、
日本国憲法の国民主権原理にそぐわない。
 かつ、これら諸儀式・行事には、強固なイデオロギーが存在する。これら諸儀式・行事
は、古代以来の前近代において伝統的に用いられてきた中国的なあり方を払拭し、実際に
は伝統に基づかない明治以降の歴史の浅い儀式を、あたかも古代以来の伝統的儀式である
かのように装ったものである。そしてこのような偽装によって天皇制の古さ・伝統性を強
調し、日本国における天皇制存続の正当性を宣布しようとするものであることは明らかで
ある。戦後の学術的歴史研究は、天皇制の神話性、万世一系の天皇の地位を否定し、時代
に応じた王権の機能・天皇権威の歴史性、さらにアジア太平洋戦争において天皇制が果た
した役割を解明することを通じて、日本国憲法下における天皇制のあり方を問い続けてき
た。
 平成の「代替わり」に続いて、ほぼ同じ内容で「代替わり」の諸儀式・行事を挙行し、
天皇制の永続をはかろうとすることは、こうした歴史研究の成果を全く無視するものであ
る。少なくとも「代替わり」の諸儀式・行事は、政教分離原則を徹底し、国民主権原理に
即した形で行われるべきであり、このたびの「即位の礼」「大嘗祭」の挙行には強く反対
の意思を表明したい。
 それとともに、今回の「代替わり」が、明仁天皇の退位にともなうものであるため、政
府は、マスコミ・経済界などを動員して、「祝賀」ムードへの同調を強制している。たと
えば、内閣府をはじめとする政府機関を後援者として、11月9日には「天皇陛下御即位
をお祝いする国民祭典」と称するイベントが開催される。自治体レベルにおいても、「祝
賀」の記帳やさまざまな「奉祝」行事が行われている。これらは、国民を天皇の賛美に動
員すると同時に、現代日本の政治や社会の矛盾を覆い隠そうと意図している。それは、日
本国憲法の規定による天皇の政治的位置や役割をはるかに超えた天皇の政治利用に他なら
ない。
 われわれ歴史研究者・教育者からなる四学会は、戦争における加害・植民地支配の責任
問題の追究、歴史教科書問題への取り組み、陵墓公開運動などの科学運動を通して、歴史
のなかにおける天皇制の果たした負の側面を明らかにし、天皇の政治利用に反対してきた。
今回の「代替わり」においても、天皇の政治利用への批判の態度を明確にし、反対する強
い意思を表明するものである。
2019年11月7日
                                  日本史研究会
                                 歴史科学協議会
                                  歴史学研究会
                                歴史教育者協議会

歴史地理教育11月号(No901)-特集・明の海禁政策と日本の「鎖国」

  

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特集 明の海禁政策と日本の「鎖国」
幕府の「鎖国」政策とその実態 木村直樹
海禁とはなにか──中国史の立場から 山崎岳
近世日本の対外政策と琉球 麻生伸一
アイヌの交易世界と松前藩 東俊佑
実践記録/中学歴史 対馬から見る中世東アジアの陸と海 関誠

小学校の授業 5年 イチからわかる小学校五年の授業づくり──自動車工業を例に 西浦弘望
中学校の授業 歴史 「平和のバトン」を引き継ぐ──戦争を知る、伝える 池本恭代
高校の授業 日本史 江戸時代の宴会メニューを復元する 上岡史拓

連載
子どもの目
▼「謎解きだった」?地理の授業 田中龍彦
歴教協次世代への継承5
▼アジアは忘れない―毎年開かれる追悼式典 吉池俊子
歴史研究最前線
▼新たな荘園研究が問いかけるもの 高橋一樹
高校生と考えた憲法・平和の授業8
▼性暴力の授業をする 山本政俊
映画で感じる韓国現代史8
▼どん底の若者たちの欲望と野心が渦巻く江南開発を描く『江南ブルース』 三橋広夫
世界を歩く124
▼暮らすような旅(2)フィレンツェで暮らす 前田徳弘
探訪ミュージアム124
▼セイコーミュージアム(東京都墨田区) 村松邦崇

読書室『中世日本を生きるー遍歴漂浪の人びと』『買春する帝国―日本軍「慰安婦」問題の基底』『ハリエット・タブマンー「モーゼ」と呼ばれた黒人女性』『中国戦線九〇〇日、四二四通の手紙』『これからの天皇制と道徳教育を考える』『沖縄戦を知る事典ー非体験世代が語り継ぐ』

子ども側に立つ教科書像を求めて―問いを生み出す歴史教科書へ 安井俊夫
今、読みたい社会科・歴史教育の“古典”① 半沢里史
『まんが少年、空を飛ぶ』―戦争の時代を生きた若者 大日方純夫
歴教協第七一回埼玉大会総括 歴史教育者協議会常任委員会
二〇一九年教育研究全国集会レポート一覧(日教組・全教)
声明 歴史の真実に向き合うため、「表現の不自由点展・その後」の展示中止に抗議し、再開を求めます 歴史教育者協議会常任委員会

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