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第16回 12月集会 憲法と教育の改悪を許さない!

第16回 12月集会 憲法と教育の改悪を許さない!

日時  12月14日(土) 午後6時15分

会場  文京区民センター 3A(東京メトロ丸ノ内線後楽園駅4a・5番出口)

第1部:学校現場かと運動からの報告

 「働き方改革」?なぜこんなに忙しいー小中学校から/これでいいのかオリ・パラ教育―特別支援学校  から/夜間定時制の灯りを消さないでー都立高校から/命令と処分の教育とたたかって16年―「日の丸・君が代」裁判

第2部:講演 山田朗さん(明治大学教授・歴教協委員長)

   「日韓問題の根本に何があるかー徴用工問題と歴史認識」

資料代  500円

主催  「12月集会」実行委員会

連絡先 河合 090―6137-0876

歴史地理教育11月増刊号(No902)-歴教協第71回埼玉大会報告集

 

 

 

 

 

 

 

 

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大会テーマ ともに生きる、ともに歩む──対話からひらく未来
Ⅰ全体会
【本部挨拶】 歴史教育者協議会副委員長 丸浜昭
【現地挨拶】 埼玉大会現地実行委員長 小堀俊夫
【韓国からの挨拶 】韓国・全国歴史教師の会副会長 梁 斗泳
【中国からの連帯のメッセージ】 中国・南京市金陵中学(高校)歴史教研グループ・グループ長 唐 珂
【基調提案】ともに生きる、ともに歩む―対話からひらく未来 歴史教育者協議会委員長 山田朗
【地域実践報告】ともに生きる、ともに歩む―子ども・教師・地域がともに学ぶ未来とは 井村花子
【講 演】学校をカエル!―「教育」の病から脱け出すために 内田良
【パネルディスカッション】全体会で生まれた対話 石田千郷
Ⅱ分科会
第1テーマ 歴史と現代
【第1分科会】地域の掘りおこし 山内英正
【第2分科会】日本前近代 小林朗
【第3分科会】日本近現代 山田耕太
【第4分科会】世界 米山宏史
【第5分科会】憲法と現代の社会 稲次寛
【第6分科会】思想・文化・文化活動 三好博
【第7分科会】現代の課題と教育 小山宥一
【第9分科会】平和教育 大八木賢治
第2テーマ 地域・子ども・授業
【第10分科会】幼年・小学校低学年 山嵜早苗
【第11・12分科会】小学校三・四年 三橋昌平
【第13分科会】小学校五年 佐藤広也
【第14分科会】小学校六年 板垣雅則
【第15分科会】地域の中の子どもたち 水野多満司
【第16分科会】中学校地理 石戸谷浩美
【第17分科会】中学校歴史 持田早苗 山田麗子
【第18分科会】中学校公民 平井敦子
【第19分科会】高校 大川沙織
【第20分科会】大学 魚山秀介
【第21分科会】障がい児教育 竹下忠彦
【第22分科会】父母市民の歴史学習 小山一成
【第23分科会】社会科の学力と教育課程 白尾裕志
【第24分科会】授業方法 柄澤守

実践報告
【韓国・初等学校】三・一運動の意味と価値を考える 安貞恩 訳:平野昇
【中学校】沖縄の何をいつどう教え、中学生はどう考えたか 佐々木孝夫
【高校】孫文のアジア主義から読み取れることは何か──歴教協日中交流委員会の南京での授業 村井俊之

即位礼大嘗祭反対声明

     即位の礼・大嘗祭に反対し、天皇の政治利用を批判する
 
    本年4月30日に明仁天皇が退位し、5月1日に徳仁天皇が皇位を継承した。政府は、
これに続き、10月下旬から11月上旬にかけて「即位の礼」に関わる残りの儀式・行事
を行い、さらに11月14・15日に大嘗祭を挙行しようとしている。
 先の昭和天皇から明仁天皇への「代替わり」にともなう一連の儀式・行事について、わ
れわれは、日本国憲法における国民主権原理や政教分離原則への違反、戦前の天皇主権体
制への回帰・天皇制の美化などといった問題点を指摘し、反対の意思を表明してきた。
 今回、政府は、国事行為と皇室の儀式・行事とを分離することで、一定の配慮を示して
いる。しかし、5月1日に国事行為として行われた「剣璽等承継の儀」は、日本神話に根
拠を置くレガリアの継承を含む儀式、10月22日に同じく国事行為として行われた「即
位礼正殿の儀」は、新天皇が高御座に登壇即位する儀式であり、いずれも神話性が強く、
政教分離原則と抵触する疑いが濃厚である。また大嘗祭および関連の儀式・行事について
は、神道形式で行う宮中祭祀であるにもかかわらず、公費である宮廷費が支出されており、
明確に政教分離原則に違反するものである。さらに五月一日の「即位後朝見の儀」と10
月22日の「即位礼正殿の儀」では、壇上の天皇に対し首相が壇下から言葉を発しており、
日本国憲法の国民主権原理にそぐわない。
 かつ、これら諸儀式・行事には、強固なイデオロギーが存在する。これら諸儀式・行事
は、古代以来の前近代において伝統的に用いられてきた中国的なあり方を払拭し、実際に
は伝統に基づかない明治以降の歴史の浅い儀式を、あたかも古代以来の伝統的儀式である
かのように装ったものである。そしてこのような偽装によって天皇制の古さ・伝統性を強
調し、日本国における天皇制存続の正当性を宣布しようとするものであることは明らかで
ある。戦後の学術的歴史研究は、天皇制の神話性、万世一系の天皇の地位を否定し、時代
に応じた王権の機能・天皇権威の歴史性、さらにアジア太平洋戦争において天皇制が果た
した役割を解明することを通じて、日本国憲法下における天皇制のあり方を問い続けてき
た。
 平成の「代替わり」に続いて、ほぼ同じ内容で「代替わり」の諸儀式・行事を挙行し、
天皇制の永続をはかろうとすることは、こうした歴史研究の成果を全く無視するものであ
る。少なくとも「代替わり」の諸儀式・行事は、政教分離原則を徹底し、国民主権原理に
即した形で行われるべきであり、このたびの「即位の礼」「大嘗祭」の挙行には強く反対
の意思を表明したい。
 それとともに、今回の「代替わり」が、明仁天皇の退位にともなうものであるため、政
府は、マスコミ・経済界などを動員して、「祝賀」ムードへの同調を強制している。たと
えば、内閣府をはじめとする政府機関を後援者として、11月9日には「天皇陛下御即位
をお祝いする国民祭典」と称するイベントが開催される。自治体レベルにおいても、「祝
賀」の記帳やさまざまな「奉祝」行事が行われている。これらは、国民を天皇の賛美に動
員すると同時に、現代日本の政治や社会の矛盾を覆い隠そうと意図している。それは、日
本国憲法の規定による天皇の政治的位置や役割をはるかに超えた天皇の政治利用に他なら
ない。
 われわれ歴史研究者・教育者からなる四学会は、戦争における加害・植民地支配の責任
問題の追究、歴史教科書問題への取り組み、陵墓公開運動などの科学運動を通して、歴史
のなかにおける天皇制の果たした負の側面を明らかにし、天皇の政治利用に反対してきた。
今回の「代替わり」においても、天皇の政治利用への批判の態度を明確にし、反対する強
い意思を表明するものである。
2019年11月7日
                                  日本史研究会
                                 歴史科学協議会
                                  歴史学研究会
                                歴史教育者協議会

歴史地理教育11月号(No901)-特集・明の海禁政策と日本の「鎖国」

  

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特集 明の海禁政策と日本の「鎖国」
幕府の「鎖国」政策とその実態 木村直樹
海禁とはなにか──中国史の立場から 山崎岳
近世日本の対外政策と琉球 麻生伸一
アイヌの交易世界と松前藩 東俊佑
実践記録/中学歴史 対馬から見る中世東アジアの陸と海 関誠

小学校の授業 5年 イチからわかる小学校五年の授業づくり──自動車工業を例に 西浦弘望
中学校の授業 歴史 「平和のバトン」を引き継ぐ──戦争を知る、伝える 池本恭代
高校の授業 日本史 江戸時代の宴会メニューを復元する 上岡史拓

連載
子どもの目
▼「謎解きだった」?地理の授業 田中龍彦
歴教協次世代への継承5
▼アジアは忘れない―毎年開かれる追悼式典 吉池俊子
歴史研究最前線
▼新たな荘園研究が問いかけるもの 高橋一樹
高校生と考えた憲法・平和の授業8
▼性暴力の授業をする 山本政俊
映画で感じる韓国現代史8
▼どん底の若者たちの欲望と野心が渦巻く江南開発を描く『江南ブルース』 三橋広夫
世界を歩く124
▼暮らすような旅(2)フィレンツェで暮らす 前田徳弘
探訪ミュージアム124
▼セイコーミュージアム(東京都墨田区) 村松邦崇

読書室『中世日本を生きるー遍歴漂浪の人びと』『買春する帝国―日本軍「慰安婦」問題の基底』『ハリエット・タブマンー「モーゼ」と呼ばれた黒人女性』『中国戦線九〇〇日、四二四通の手紙』『これからの天皇制と道徳教育を考える』『沖縄戦を知る事典ー非体験世代が語り継ぐ』

子ども側に立つ教科書像を求めて―問いを生み出す歴史教科書へ 安井俊夫
今、読みたい社会科・歴史教育の“古典”① 半沢里史
『まんが少年、空を飛ぶ』―戦争の時代を生きた若者 大日方純夫
歴教協第七一回埼玉大会総括 歴史教育者協議会常任委員会
二〇一九年教育研究全国集会レポート一覧(日教組・全教)
声明 歴史の真実に向き合うため、「表現の不自由点展・その後」の展示中止に抗議し、再開を求めます 歴史教育者協議会常任委員会

●写真●北から南から─歴教協各県支部ニュース 529●いただいた本・実践記録から●伝言板
●今月の動き●読者のひろば●次号予告●バックナンバー

歴史地理教育10月号(No900)-特集・「働き方改革」と教育実践

 

 

 

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特集 「働き方改革」と教育実践
座談会なぜこんなに多忙なのか?──私たちの働きがいはどこに 松田拓・川端萌・大谷和平・田中光則司会:本誌編集委員
「働き方改革」で教職の魅力は回復するか 児美川孝一郎
なぜ教職員を増やそうとしないのか 山﨑洋介
アメリカの教職員ストに考える教員の働き方改革 鈴木大裕
臨時教職員として生きて 加藤貞子

小学校の授業 5年 輪中はここにあった──低い土地のくらし 佐藤広也
中学校の授業 歴史 「星月夜」から「里の秋」へ──子どもたちの戦争認識はどう深まったか 神山知徳
高校の授業 現代社会 原発事故、あれから八年──『ゆうだい君の手紙』をあらためて読む 前嶋匠

連載
子どもの目
▼ちゃんと聞いているの?… 門馬寛
歴教協次世代への継承4
▼ジェンダー平等、女性の権利拡大 平井美津子
高校生と考えた憲法・平和の授業7
▼劉連仁で強制連行の授業をする 山本政俊
映画で感じる韓国現代史7
▼史上初の南北統一チームの葛藤と共闘『ハナ―奇跡の46日間』 永島梓
世界を歩く123
▼暮らすような旅(1)フィレンツェの教会を歩く 前田徳弘
各地からの便り57
▼青森県上北三八支部 支部活動を始めて 吉田守夫
探訪ミュージアム123
▼石見銀山遺跡(島根県大田市) 浅尾弘子

読書室『渡来人と帰化人』『軍馬と楕円球』『徴用工の真実─強制連行から逃れて13年』

歴教協創立七〇年―これまでとこれから 石山久男
『歴史地理教育』のこれからの発展のために―創刊九〇〇号に寄せて 村松邦崇
『中国アニメ』=「パクリ」 稲垣裕史
満洲国裁判制度から見る少数民族統治―ユダヤ教の宗教裁判を事例として 中野昇
憲法理念に反する天皇代替わり儀式に反対する声明 一般社団法人 歴史教育者協議会会員集会

●写真●北から南から─歴教協各県支部ニュース 528●実践記録集・資料紹介●伝言板
●今月の動き●読者のひろば●次号予告●バックナンバー

歴史地理教育9月号(No899)-特集・もっと知ろうカナダの今

         

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特集 もっと知ろうカナダの今
多民族国家カナダの過去と現在─多文化共生への模索 細川道久
カナダ・イヌイット社会の歴史と現状、問題点 岸上伸啓
ガーダ・ベルハジさんに聞く「移民から見たカナダ社会」 本誌編集委員
実践記録/高校日本史 強制収容されたカナダ移民について考える授業 渡辺哲郎
カナダ政治の現在─イギリスらしさと独自性と 岡田健太郎

小学校の授業 4年 川崎平右衛門から探る武蔵野の歴史 小池広之
中学校の授業 公民 地方自治を考える―生徒のつぶやきをまちづくり提案に変える 熊井戸綾香
高専の授業 日本史 なぜ日本近世に農業生産力は倍増したのか―高専歴史学習における主体的な歴史認識育成の試み 武田章

連載
子どもの目
▼新しい扉の向こうには… 篠原貴明
歴教協次世代への継承3
▼地域を歩き人と出会う─地域に根ざした学習を求めて 羽田純一
高校生と考えた憲法・平和の授業6
▼「焼き場に立つ少年」を授業する 山本政俊
映画で感じる韓国現代史6
▼1980年5月、光州事件の渦中に飛びこんでしまった男「タクシー運転手―約束は海を越えて」 平野昇
世界を歩く122
▼私のヨルダン歴史紀行(6)最終回「中東のポンペイ」ジェラシュ遺跡 遠藤嚴
各地からの便り56
▼静岡県サークル サークル「ゆい」は教師としての母港 向井一雄
探訪ミュージアム122
▼かんなみ仏の里美術館(静岡県函南町) 伊豆誠二

読書室『歴史戦と思想戦─歴史問題の読み解き方』『いま、朝鮮半島は何を問いかけるのか─民衆の平和と市民の役割・責任』『NO NUKES ビキニの海は忘れない』『ラテンアメリカ五〇〇年―歴史のトルソー』『シベリア出兵─「住民虐殺戦争」の真相』『ヨーロッパ近代史』

〈インタビュー〉日韓の友好は、歴史の事実を見つめることから 中塚明
開戦八〇年とドイツ―パブリックヒストリー研究の視点から 柳原伸洋
ユニークな想像力で『歴史地理教育』を牽引した編集長大江一道さん 二谷貞夫
日韓の中学生と共に学び、考え合った韓国の歴史―高麗時代の「万積の乱」をテーマに 柳準相
憲法理念に反する天皇代替わり儀式に反対する声明 一般社団法人 歴史教育者協議会会員集会

●写真●北から南から─歴教協各県支部ニュース 527●伝言板
●今月の動き●読者のひろば●次号予告●バックナンバー

埼玉大会は717名の参加を得て、充実した大会となりました。

 8月3日から5日(現地見学は7日まで)の埼玉大会は、現地実行委員会や参加者
の協力を得て充実した大会となりました。御協力を頂きありがとうございます。
 3日(土)草加市文化会館ホールでの全体会は、大会テーマ「ともに生きる、とも
に歩むー対話がひらく未来」を表現した内容でした。山田朗委員長の基調提案は、「
検証と批判がない状態での記憶の継承は、放置しておくと歴史修正主義的な方向へと
流れていく。」と指摘し、「交流と対話を広げることで、私たちの実践の中から歴史
認識のバイアスを克服していく」大切さを訴えました。
    学校の現場が多忙化に直面する中で、内田良講演は、データを示しながら学校教育
のあるべき方向を考えさせてくれるタイムリーな内容でした。地域実践報告も、学年
・学校づくりが地域との連携に広がっている様子を映像と当事者の語りで伝わって来
ました。内田講演、地域実践報告を受けてのトークセッションも好評でした。
    現地実行委員会が企画した「地域に学ぶ集い」「現地見学」は、埼玉歴教協と地域
のネットワークが生かされた素晴らしい企画でした。「地域に学ぶ集い」本部企画、
教科書問題、日韓交流、日中授業交流も時事に応じた内容でした。日本と韓国の政府
間の関係悪化の中でも、韓国・全国歴史教師の会の教職員が大会に参加し、分科会で
報告したことは、日韓交流委員会との交流の積み重ねの成果です。
    歴教協大会の魅力のひとつは分科会です。埼玉大会では170本を超えるレポート
を22の分科会で報告・討議しました。若い教員とベテランが、授業づくり・学校づく
りを話し合いました。また、退職後も市民とともに歴史を学び合う取り組みを継続し
ている各地の経験を交流しました。「来年の大会ではレポート報告したい」と思わせ
る分科会討議だったと思います。
    現地実行委員会、大会関係者、参加者のみなさん、ありがとうございました。                 
 
                     事務局長 桜井千恵美(8月8日)