投稿者「rekkyo_admin」のアーカイブ

歴史地理教育7月号(No896)-特集・歴史学・民俗学と歴史教育の対話

 

 

 

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特集 歴史学・民俗学と歴史教育の対話
歴史教育と歴史学の架橋 加藤公明・成田龍一
授業実践/小学校 『蒙古襲来絵詞』で「変だなあ探し」 石上徳千代
実践記録/高校日本史 外国人の記録から見た日本─史料から前近代日本を読み解く 村木真理
歴史教育と民俗学─黒羽清隆の教材論に学ぶ 八耳文之
民俗学から見た歴史教育の未来 福田アジオ

小学校の授業 生活単元学習 さつまいも栽培奮闘記─知的特別支援学校での生活単元学習の取り組み 津田隆広
中学校の授業 歴史 第一次世界大戦とレッドポピー 倉持紗月
高校の授業 総合学習 宿泊研修を軸にアイヌの文化と歴史を学ぶ 飯塚正樹

連載
子どもの目
▼好きなものに変わるとき 角之倉宏彰
[新連載]歴教協次世代への継承①
▼歴教協と「設立趣意書」 宮原武夫
地域─日本から世界から269
▼過去と現在との対話の中で─琉球・沖縄の歴史から導き出した応え 元山仁士郎
高校生と考えた憲法・平和の授業④
▼夏休みだからフィールドワーク 山本政俊
映画で感じる韓国現代史④
▼朴正煕政権の誕生から死までを理髪師一家の目で描いた「大統領の理髪師」 木村誠
世界を歩く120
▼私のヨルダン歴史紀行(4)「ワディ・ラム砂漠でテント生活を体験」 遠藤嚴
各地からの便り54
▼神奈川県川崎支部 教室と社会の課題をつなぐ 江連恭弘
歴教協第71回埼玉大会/対話からひらく未来⑦
▼今年の全体会はひと味違う! みなさんが主人公です 川島啓一
探訪ミュージアム120
▼東北歴史博物館(宮城県多賀城市) 威知志麻子

読書室『ここが変わる! 日本考古学─先史・古代史研究の最前線』『天皇はいかに受け継がれたか─天皇の身体と皇位継承』『生活綴方教育の成立と展開─昭和戦前期 和歌山県』『あのとき子どもだった─東京大空襲21人の記録』『3・11後の水俣/MINAMATA』『地図っておもしろい!(全四巻)』

柳田国男と社会科教育─先駆した民俗学者の期待 影山正美
地域人としての伊能忠敬 酒井右二
歴教協第71回埼玉大会 分科会世話人・レポート(予定)一覧

●写真●北から南から─歴教協各県支部ニュース525●伝言板●今月の動き●読者のひろば●次号予告

歴史地理教育6月号(No895)-特集・選挙で社会を変える

 

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特集 選挙で社会を変える

これからの政治教育のために 近藤孝弘

実践記録/高校政治・経済 多数決をどう教えるか 山﨑裕康

高校生と考えるより良い選挙区制の視点 稲次寛

実践記録/高校現代社会 「主権者」とは─在日コリアンの生徒と考える参政権 金一恵

「若者」と選挙・政治への意識─日本とイギリスでの体験を比較して 尾池花菜

〈コラム〉市民が直接請求した住民投票 水口和恵

〈コラム〉「日本版パリテ法」が生きる社会に 江連恭弘

小学校の授業 朝鮮学校初級部/特別授業 朝鮮学校の子どもたちと聴いた『イムジン河』 平野昇

中学校の授業 歴史 映画の主人公と手紙を交わして 福永徳善

高校の授業 世界史 歴史学習における「身に付けるべき力」を客観的に測定する─定期テストの工夫を通じて 橋本昌樹

連載

子どもの目

▼この銅像は誰だろう? 小池広之

天皇代替わりと歴史認識⑥[最終回]

▼天皇代替わり儀式と憲法─「皇室の伝統」とは? 中島三千男

地域─日本から世界から268

▼原子力半島の現在─住民アンケートと核燃・原発 吉田守夫

高校生と考えた憲法・平和の授業③

▼通信で生徒とつながる 山本政俊

映画で感じる韓国現代史③

▼民族を二分した朝鮮戦争に翻弄される兄弟を描く「ブラザーフッド」 三橋広夫

世界を歩く119

▼私のヨルダン歴史紀行(3)「ペトラ遺跡の主な見どころ」 遠藤嚴

各地からの便り53

▼千葉県東総歴教協 地域全体を学校として 野口政和

歴教協第71回埼玉大会/対話からひらく未来⑥

▼「地域の掘りおこし」の力を実感する記念出版企画 橋本一秋

探訪ミュージアム119

▼たばこと塩の博物館(東京都墨田区) 村松邦崇

読書室『近代天皇制から象徴天皇制へ─「象徴」への道程』『トランプのアメリカに住む』『THE LAST GIRL─イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語』『増補 南京事件論争史』『ちばてつや自伝 屋根うらの絵本かき』『満州分村移民を拒否した村長─佐々木忠綱の生き方と信念』

これからの小学校社会科教師─歴教協実践に学び、授業と教師像の転換を 中妻雅彦

欧州大陸からみた英国EU離脱について 魚山秀介

女川原発の再稼働の是非を問う─「住民投票条例」の制定を求める署名運動に取り組んで 石垣好春

●写真●北から南から─歴教協各県支部ニュー524●実践記録集・資料紹介●伝言板●いただいた本・実践記録から●今月の動き●読者のひろば●次号予告

 

歴史地理教育5月号(No894)-特集・何かおかしいからはじまる人権の拡大

   

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特集 何かおかしいから はじまる人権の拡大
絵本で「本物」を子どもたちへ 塚本やすし
派遣労働者の誇りがたたかいの源泉 渡辺照子
地域を糧に劇場から発信する 平野淳
梅雨空に 「九条守れ」の 女性デモ─公民館だよりへの不掲載をめぐって 本誌編集委員
実践記録/高校現代社会 選択的夫婦別姓の導入、どうする?─当事者の思いに寄り添って 伊藤和彦

小学校の授業 6年 長く続いた戦争と人々のくらし─満州へと戦争が広がったことを学び合う授業 稲垣尚宏
中学校の授業 歴史 近代を身近な地域の歴史から考える 天野洋平
高校の授業 世界史 ニュルンベルク裁判の判断をめぐって 山谷亮太

連載
子どもの目
▼沖縄戦追体験のガマから 伊豆誠二
天皇代替わりと歴史認識⑤
▼現代天皇制における「心の支配」の問題 山田朗
地域─日本から世界から267
▼中国人強制連行・強制労働事件で和解が成立─中国人戦争被害者を支える宮崎の会の活動 福田鉄文
高校生と考えた憲法・平和の授業②
▼自分とつながる戦争の歴史学習 山本政俊
映画で感じる韓国現代史②
▼済州4・3事件下の焦土化作戦を描く「チスル」 木村誠
世界を歩く118
▼私のヨルダン歴史紀行(2)「『世界遺産』の名にふさわしいペトラ遺跡」 遠藤嚴
各地からの便り52
▼埼玉県歴教協東部合同例会支部 支部活動は〝人と人がつながる場〟 小野崎克彦
歴教協第71回埼玉大会/対話からひらく未来⑤
▼埼玉から見つめる歴史と現代 河野克枝 川島啓一
探訪ミュージアム118
▼秋田市土崎みなと歴史伝承館(秋田市土崎港) 威知志麻子

読書室『百姓一揆』『「連動」する世界史─一九世紀世界の中の日本』『日本の戦争Ⅱ 暴走の本質』『近代滋賀の教育人物史』『改訂新版 新書アフリカ史』『勇気を失うな 心に太陽を持て』

〈第37回中間研究集会講演〉天皇の代替わりと戦争の記憶 吉田裕
〈歴教協第71回埼玉大会〉現地見学 ここが見どころ 現地実行委員会
牧柾名氏から柴山文科相への手紙 宮崎令子
吉田悟郎さんを偲んで 鳥山孟郎

●写真●北から南から─歴教協各県支部ニュース523●伝言板●今月の動き●読者のひろば●次号予告

 

 

 

 

 

 

歴史地理教育4月号(No893)‐特集・最澄と空海

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特集 最澄と空海
【インタビュー】漫画『阿・吽』の作者に聞く おかざき真里
平安時代の天皇・政治と仏教─九世紀を中心に 駒井匠
密教美術への誘い 松本伸之
奈良・平安時代前期の神仏習合 吉田一彦
実践/中学校歴史 浄土信仰に見る身分社会─平安時代の「主体的・対話的で深い学び」の一例 小堀俊夫

小学校の授業 4年 昔から今へと続く「片瀬こま」 齋藤美紀
中学校の授業 歴史 『ともに学ぶ人間の歴史』の図版を切り口として 根本理平
高校の授業 日本史 日元貿易と戦争の関係を考える授業 四十栄貞憲

連載
子どもの目
▼本当はやりたかったのよね 古頭千晶
天皇代替わりと歴史認識④
▼天皇代替わりと元号 大日方純夫
[新連載]高校生と考えた憲法・平和の授業①
▼平和学習のある見学旅行を 山本政俊
[新連載]映画で感じる韓国現代史①
▼韓国の戦後社会を知る「国際市場で逢いましょう」 糟谷政和
世界を歩く117
▼[新連載]私のヨルダン歴史紀行(1)「首都アンマンとモーゼ終焉の地ネボ山」 遠藤嚴
各地からの便り51
▼岡山県歴教協 継続は力なり、岡山県歴教協の活動 土屋篤典
歴教協第71回埼玉大会/対話からひらく未来④
▼みんなで「わくわく楽しい学校づくり」を考える全体会に! 井村花子
探訪ミュージアム117
▼成田山書道美術館(千葉県成田市) 深田富佐夫

読書室『創られた明治、創られる明治─「明治一五〇年」が問いかけるもの』『江戸東京の明治維新』『植民地支配と教育学』

実践記録/高校世界史 定時制でイギリス産業革命から労働について考える 矢口正樹
唐古・鍵遺跡─遺跡の発見から史跡公園まで 石橋源一郎
軍事と暴力支配からの再生の地を訪ねて─「済州島を訪ねる旅」参加記 栗原克榮
中学校歴史学習で何を学ぶか─未来を志向する歴史学習を探る 岩田彦太郎

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歴史地理教育3月増刊号(No892)-小学校社会科・生活科であらたな学びを

 

   

 

 

 

 

 

 

 

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小学校社会科・生活科であらたな学びを

Ⅰ 若手が語る小学校の現場
【座談会】若手が語る小学校の現場 首藤さやか・石上徳千代・上野かすみ・宮原翔太〔司会:西浦弘望〕

Ⅱ 子どもたちと学ぶ授業 地域で生きる/地域を学ぶ/歴史を学ぶ
【生活科】「遊木の森」で秋を楽しんだ一年生 安達寿子
【生活科】二年生と学ぶ「いのちの学習」 増田敦子
【3年】スーパー・小売店・コンビニを比べる 菱山充恵
【3年・4年・特別活動】増毛で学ぶ地域の歴史とくらし 高橋基文
【初級部・中級部】訓民正音の歴史を学ぶ―墨で表す 金明仙
【4年】「変だなあ探し」を生かして飯沼干拓を学ぶ 石上徳千代
【4年】浦安の歴史をどう教えたか 板垣雅則
【4年】淀川を学ぶ 黄潤皓
【5年】工場見学で学ぶ大量生産の変化 櫻井綾
【6年】大日本帝国憲法と五日市憲法草案を比較する 宮原翔太
【6年】北海道から見直す日本の歴史 首藤さやか
【6年】教育実習生の張さんに聞いた叢さんの戦争体験 中窪寿弥
【6年】在日コリアンを通して人権について学ぶ 藤田康郎
【6年】〈平和の少女像〉を通して歴史とどう向きあうか考える 車珉善〔訳:平野昇〕

Ⅲ 実践報告に学ぶ
子どもと地域と教材と─小学校の授業を考える 中妻雅彦
社会科の授業づくりで大切にしたい「問いかける」ということ 白尾裕志
歴史への問いかけ方を問う―小学校六年生の歴史の授業批評 和田悠

Ⅳ あらたな実践をめざして
戦争学習における映像資料の可能性を考える 平本匡志
子どもはいかにして歴史を真剣に考えるようになるのか 加藤公明
授業の画一化の仕掛けをほどく─小学校社会科教育の課題 子安潤

歴史地理教育3月号(No891)‐特集 三・一独立運動、五・四運動100年と日本

 

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特集 三・一独立運動、五・四運動一〇〇年と日本
三・一運動一〇〇年から何を学ぶか 加藤圭木
五四運動とその残影 吉澤誠一郎
韓国の子どもたちは三・一運動をどう学んだか 朴範羲〔訳:永島梓〕
五・四運動をどう教えているか─南京市第一中学での授業から 蒯泓〔訳:齋藤一晴〕
三・一独立運動、五・四運動と帝国日本のデモクラシー 米谷匡史

小学校の授業 2年 小学校二年生の平和学習─新友情人形の学習を通して 加藤正伸
中学校の授業 歴史 中学生と学んだ三・一運動 小林優香
高校の授業 世界史 イタリアの中世都市─映画と絵画資料から考える 周藤新太郎

連載
子どもの目
▼いつまでも平和でいたい 飛知和成美
天皇代替わりと歴史認識③
▼天皇と沖縄─危惧される沖縄差別の再構築 高嶋伸欣
地域─日本から世界から266
▼「平和の島」済州島の今─海軍基地と済州第二空港 木村誠
中学生とともに調べ学んだ平和学習⑦[最終回]
▼ルーツを胸に堂々と生きる若者たち 飯島春光
絵本で知ろう! ラテンアメリカの国⑫[最終回]
▼子どもに本の架け橋を「むこう岸には」 宇野和美
世界を歩く116
▼〝カナダの一日本人〟の目線(6)[最終回]「大胆不敵な博物館」 乗松聡子
各地からの便り?
▼福島歴教協 福島からの便り 藤田真
歴教協第71回埼玉大会/対話からひらく未来③
▼地域に学ぶ集い② 埼玉から見つめる歴史と現代 中條克俊/山田麗子/橋本一秋
探訪ミュージアム115
▼陜川原爆資料館(韓国慶南陜川邑) 山田麗子

読書室『大化改新を考える』『植民地遊郭─日本の軍隊と朝鮮半島』
『唱歌の社会史─なつかしさとあやうさと』
『これならわかる天皇の歴史Q&A』
『家の歴史を書く』
『済州島を知るための55章』

藤原彰子の政治力─摂関政治から院政へ 服藤早苗
歴教協「知られざる沖縄戦史と瀬長亀次郎の足跡を訪ねる旅」に参加して 山本政俊
大山古墳の限定公開に参加して─堤から巨大前方後円墳の「雄大さ」を垣間見る 小貫充
「建国記念の日」に関する声明 日本歴史学協会

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●今月の動き●読者のひろば●次号予告

 

埼玉大会申し込み

この度は、「2019年歴史教育者協議会 第71回全国大会・埼玉」にお問合せいただき、誠にありがとうございます。

下記から、「お申込みのご案内」「旅行業約款(募集型企画旅行契約)」「旅行業約款(手配旅行契約)」をクリックし、内容をご確認ください。(お使いのコンピュータにダウンロード、「保存」してお使いください)

<お申込みのご案内>
<旅行業約款(募集型企画旅行契約)>
<旅行業約款(手配旅行契約)>

上記の書面をご一読の上、下記2つのどちらかの方法で、お申込みください。
2名で参加の場合でも、お一人ずつ参加申し込み手続きをお願いします。

インターネット申込
下記をクリックし、ウェブよりお申込みください。
                 https://forms.gle/PowHq8dsMADs2fwE9   

申込書をダウンロードし、紙にて申込み
下記、参加申込書をダウンロードして、必要項目を全てご入力いただき、
入力済みの参加申込書をメール添付、又はプリントアウトしてFAX、ご郵送にて、  
(株)富士国際旅行社までお送りください。

<参加申込書ダウンロード用> 
Word版   エクセル版   PDF版

 

<メール宛先>rekkyo.saitama2019@gmail.com
<FAX送信先>03-3357-3317(TEL:03-3357-3377)

<郵送宛先>〒160-0022東京都新宿区新宿2-11-7宮庭ビル4階 ㈱富士国際旅行社 
 旅行企画・実施 観光庁長官登録第84号  日本旅行業協会正会員  
(株)富士国際旅行社  担当:西須(さいす)/黒田(くろだ)

歴史地理教育2月号(No890)‐特集・東日本大震災8年後のいま

                                 購入希望はこちらから

特集 東日本大震災八年後のいま
原発事故の現在地─取り残される被害者 吉田千亜
歴史に「学ぶ」ということ 秋山豊寛
原発災害からの復興と地域再生の課題 鈴木浩
震災を生き抜いた子どもたちに学ぶ─釜石東中学校の元生徒たちへの聞き取り調査から 森本晋也
実践/中学地理 復興をめざす雄勝の人たちに出会った子どもたち 平井美津子

小学校の授業 5年 便利な暮らしと環境とどちらが大切か─知識をつないで社会を見る 吉田みどり
中学校の授業 公民 今こそ『情報リテラシー』を! 飯塚喜大
高校の授業 現代社会 労働者の権利─アルバイト体験から学びに向き合う試み 日達綾

連載
子どもの目
▼生徒が本当にやりたいことは 田中めぐみ
天皇代替わりと歴史認識②
▼ジャーナリズムの自覚ない報道─問われる「象徴天皇制」 丸山重威
地域─日本から世界から265
▼三・一一東日本大震災時の東海第二原発の危機的状況と廃炉への道 高橋裕文
中学生とともに調べ学んだ平和学習⑥
▼授業「君は満州へ行くか」 飯島春光
絵本で知ろう! ラテンアメリカの国⑪
▼ブラジルで読み継がれるゆかいなお話「いたずら妖怪サッシ 密林の大冒険」 小高利根子
世界を歩く115
▼〝カナダの一日本人〟の目線(5)「カナダで記憶する日本の戦争」 乗松聡子
各地からの便り?
▼静岡歴教協しずおか支部 若い人たちと共に 山田勝洋
歴教協第71回埼玉大会/対話からひらく未来②
▼地域に学ぶ集い① 埼玉から見つめる歴史と現代 関原正裕/小林幸雄/岩田彦太郎
探訪ミュージアム115
▼李仲燮美術館(韓国済州島) 三橋広夫

読書室『戦後史のなかの安倍改憲─安倍政権のめざす日本から憲法の生きる日本へ』
   『水源の里 綾部で文化を紡ぐ─中学生からの地・生・輝づくり』
   『アクティブラーニング─学校教育の理想と現実』

「戦争する国」にしないために─ダニー・ネフセタイ講演会 西浦弘望
満州黒川開拓団の悲劇─隠されてきた「接待」の事実 魚次龍雄
実践記録/高校・探究応用(総合的な学習の時間) 防災・減災、地域コミュニティづくり─高校生にできること 福田秀志
【声明】日本政府と被告企業は元徴用工の名誉と尊厳を回復するために努力せよ 歴史教育者協議会常任委員会

●写真●北から南から─歴教協各県支部ニュース520●伝言板●今月の動き●読者のひろば●次号予告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本政府と被告企業は元徴用工の名誉と尊厳を回復するために努力せよ(声明)

 2018年10月30日韓国大法院は、元徴用工の損害賠償請求を認め、新日鉄住金に対して
1人あたり1億ウォン(約1千万円)の支払いを命じる判決を下した。植民地支配の下で日本
に強制連行された元徴用工への賠償を命じたこの判決に対し、日本政府は1965年の日韓
請求権協定ですでに解決済みであるとし、安倍首相も「国際法に照らして有り得ない」と
強く非難している。また多くの日本のマスコミも、日韓基本条約の根幹を揺るがす判決、
条約の一方的な解釈変更、などと主張し批判する社説を掲げている。こうした中でNHKの
11月世論調査では、今回の判決に69%が「納得できない」としている。
 戦後いち早く歴史教育の中に朝鮮史、日朝関係史を位置付けて研究・実践を積み重ね、
今日では日韓の歴史教育交流にも取り組んでいる私たち歴史教育者協議会は、現在のよう
な日本の状況を憂い、危惧を感じている。それはこの判決への認識が根本的には植民地支
配に対する歴史認識の問題に通じるからである。
 まず、原告の元徴用工の受けた被害の実態をきちんと見るべきである。いわゆる朝鮮人
強制連行では、多くの場合何かの技術習得ができるなどと偽って連行し、実際は炭鉱や軍
需工場などで劣悪な労働環境の下、危険な作業をさせ、十分な食事も与えず、また逃亡防
止のために賃金も手渡さず、日常的に暴力によって管理・強制するという重大な人権侵害
が行われていた。こうした非人道的な強制労働の実態に誠実に向き合い、亡くなったり、
肉体的、精神的な被害にあったりした元徴用工の名誉と尊厳をいかに回復するかという立
場にたつべきである。
 1965年に日韓基本条約及び日韓請求権協定を含め4本の協定が締結されたが、条文の中
で日本の植民地支配に対する認識については一切触れられず、日本政府は韓国に謝罪もし
ていない。韓国側が日本の植民地支配は不法で不当なものであるとしたのに対し、日本側
は合法であり正当だと主張して譲らず、結局植民地支配に対する歴史認識は曖昧にされた
まま条約は締結された。
 大法院判決は、元徴用工の損害賠償請求は、朝鮮半島に対する不法な植民地支配などに
直結する日本企業の反人道的不法行為を前提として請求する慰謝料であり、日韓請求権協
定の適用対象には含まれないものであると述べている。植民地支配の認識に触れなかった
協定の「経済協力」資金に、植民地支配の被害者に対する慰謝料が含まれないと解する判
決は理解できるものである。
 個人の請求権について、政府は日韓請求権協定で「完全かつ最終的に解決」されたとし
ても「いわゆる個人の請求権そのものを国内法的な意味で消滅させたというものではない」
(1991年8月27日柳井俊二外務省条約局長)と参議院予算委員会で答弁している。この点に
ついては韓国大法院の判決も同じである。この立場にたって日本政府と被告企業は元徴用
工が受けた重大な人権侵害の実態に誠実に向き合い、被害者の名誉と尊厳を回復するため
に努力すべきである。

                  2018年12月16日  歴史教育者協議会常任委員会

 

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