目次
W 近代
一 「黒船」情報が各地に走った
ペリー来航―日米交流=^開国と文明化―日本の未来/外圧への対応
―二つの道/経済と社会の変動―跳ね上る物価
二 対立・抗争が時代を動かした
政争の激化―揺らぐ幕府独裁/外国との一戦―攘夷実行の波紋/「世直
し」と崩れる幕府政治
三 庶民が兵士にされる時代となった
内戦と権力統一―戊辰戦争から廃藩置県へ/徴兵制と租税改革・殖産興
業/学校教育と時間の秩序/一揆と士族反乱―開化への反発
四 新政府は外交を定め国境を固めた
岩倉使節団の派遣―西欧に学ぶ/近代化と国際交流―留学生と御雇外国
人/日清・日朝関係―東アジアの外交秩序/組み込まれる南と北―琉球
と北海道(アイヌ)
五 国会開設を求めて運動が高まった
国会開設の要求―政治参加を求めて/近代日本の基本路線―政変と国会
開設の詔勅/新しい国家の構想―民権思想と憲法論/演説会と女性の民
権運動
六 デフレが深まり運動は急進化した
政党の活動と地方の動き/運動の激化≠ニ衰退/秩父事件/東アジア
情勢と軍備拡張
七 帝国憲法と家族制度―ジェンダーの政治力学が働いた
憲法制定と議会開設/条約改正とナショナリズム/「家」の制度と人び
と/教育の展開と文化
八 日清・日露戦争は日本を大国化≠ウせた
日清戦争/日英同盟と日露戦争/戦場の実態/戦争と民衆の生活
九 戦争は日本をアジアの支配者にした
日清戦争後の台湾征服/朝鮮への影響力の拡大/保護国から韓国併合へ
/大陸支配のはじまあり
一〇 資本主義の発展は社会問題を生み出した
産業革命/坑夫と女工/鉱毒事件と環境問題/社会主義と大逆事件/ア
イヌ・沖縄
一一 膨張する日本への批判が強まった
第一次世界大戦と二十一か条要求/ベルサイユ・ワシントン体制/三・
一運動と五・四運動
一二 解放を求めて民衆が立ち上がった
護憲運動と政治の動き/米騒動と社会運動/大正デモクラシーと女性/
戦後恐慌と関東大震災
一三 不景気と社会不安がひろがった
男子普選と治安維持法・特高/恐慌―金融恐慌・昭和恐慌/社会運動―
争議の時代/農村の生活と文化/都市の生活―大衆文化、モボ・モガ
一四 謀略とテロが時代を揺るがした
満州事変と「「満州」国」/テロとクーデタ―五・一五と二・二六/華
北分離工作/言論・思想統制の強化
一五 日本軍は中国で残虐行為を重ねた
盧溝橋事件から南京事件へ/三光作戦と生物化学兵器の使用/日本軍兵
士による性暴力/重慶爆撃と偽札による経済謀略戦
一六 すべてが戦争に駆り立てられた
日独伊三国同盟と武力南進路線/アジア太平洋戦争と国民動員/戦時下
の生活/皇民化―朝鮮・台湾支配
一七 アジアの解放は幻想だった
「大東亜共栄圏」の実態/空襲・疎開・根こそぎ動員/沖縄戦と住民の
犠牲/原爆と敗戦
W 現代
一 敗戦は日本とアジアの転換点だった
敗戦の衝撃/ポツダム宣言の意味/国際連合の誕生/植民地の独立/戦
争責任と戦犯裁判
二 日本の改革は新しい憲法に実を結んだ
「進駐軍」の占領と日本の改革/女性解放と民衆運動/日本国憲法の成
立へ/戦後改革の進展と限界/敗戦直後の国民意識と文化
三 米ソの対立が平和をおびやかした
朝鮮・中国の戦後と米ソ対立/米ソの冷戦と占領政策の転換/沖縄の占
領と天皇/朝鮮戦争と日本
四 平和への願いが日本を動かした
日本の独立と日米安保条約/アジアにひろがる平和共存の波と逆流/母
親大会と平和運動/新安保条約と安保反対運動の高揚
五 経済成長が暮らしを変え住民運動が活発になった
高度成長時代の暮らしと女性/都市と工業の発展とその裏側/住民運動
と革新自治体の誕生
六 沖縄が復帰しヴェトナム戦争が終わった
ヴェトナム戦争と日本/日韓条約の意味するもの/基地撤去と祖国復帰
をめざした沖縄/ヴェトナム反戦運動と戦争終結
七 経済大国化が日本の社会と国際関係を変えた
石油ショックから経済大国へ/経済大国日本の社会と政治のゆくえ/教
育改革と文化の動向/軍事大国化に反対する民衆運動/自立するアジア
と平和への動き
八 湾岸戦争は「新しい戦争」の幕開けだった
テレビで見る「新しい戦争」の戦場/湾岸戦争と日本/変わる自衛隊の
役割と基地問題/戦争賛美の思想の台頭/変化するアジアと日本の関係
九 暮らしと経済が大きくゆらいだ
リストラ・就職難・複合不況と「構造改革」/一九九〇年代の「政治改
革」/橋本内閣で本格化した「構造改革」/一九九〇年代の民衆運動と
社会
一〇 女性の歴史のニューステイジは可能だろうか
性別役割分担社会の変化のきざし/女性の雇用労働をめぐる動き/農山
漁村の女性と自営業の女性/家族のかたちの変化/人権としての性と日
本軍「慰安婦」問題/ジェンダー格差指数は世界九八位
一一 日本国憲法が再発見される時代になった
小泉「構造改革」の登場/憲法「改正」に向かう政治の動き/「構造改
革」と改憲への反撃のはじまり
一二 世界は変化を求めている
世界のなかの憲法九条/平和と民主主義をめざす世界/核兵器廃絶をめ
ざす世界/人権が保障される公正な社会をめざす世界/問われる世界の
なかの日本