明治 150 年を問いただす
Ⅰ 「明治一五〇年史観」を問う
【講 演】「明治一五〇年」を検討して、批判する 山田朗
「明治一五〇年」史観では見えない「明治」 大日方純夫
「明治一五〇年」を迎えた今日の課題─「明治百年祭」の総括に照らして考える 丸浜昭
疑うべきは明治から続く「進歩主義」である 加藤直樹
Ⅱ 明治国家の形成を再考する
幕末維新史を再考する 青山忠正
日本の近代民主主義の源流を和歌山から見る 横出加津彦
一九世紀半ばの横浜─マリア・ルス号事件と芸娼妓解放令をめぐって 横山百合子
Ⅲ 東アジアの中の近代日本
もうひとつの日清戦争─東学農民戦争と日本 黒田貴子
日清戦争の授業─「軍夫」を教材として 四十栄貞憲
初五郎の無事を祈る─村から見た日露戦争 鳥塚義和
「慰安婦」問題から見た明治一五〇年─#MeTooの始まりはキム・ハクスンから 平井美津子
「村山談話の会」の活動─アジアと共に進める草の根平和主義 渡辺洋介
Ⅳ 地域・民衆・文化の明治一五〇年
沖縄から見た明治一五〇年─琉球処分から辺野古まで 平良宗潤
「北海道一五〇年」とアイヌの近代 滝沢正
移民から「明治一五〇年」を考える 田城賢司
与謝野晶子の思想と行動を高麗大生と考える 三橋広夫
音楽文化から見る日本近代 有本真紀
古写真ガラス原板にみる幕末・明治の日本 保谷徹
コラム
●京都市の「明治一五〇年」の動き 大八木賢治
●神仏の明治維新─鹿児島にみる廃仏毀釈 栗林文夫
●西郷隆盛の神格化に異議あり・鹿児島から 山元研二
●長州から「明治一五〇年」を考える 魚次龍雄
●観光キャンペーンの『明治一五〇年』・高知 小山求
●地域から見た「明治一五〇年」・佐賀 田中龍彦
●山形庄内「明治英雄譚」 稲垣聡一
●会津観光史学の光と影 渡部秀和