埼玉大会は717名の参加を得て、充実した大会となりました。

By | 2019年8月10日
 8月3日から5日(現地見学は7日まで)の埼玉大会は、現地実行委員会や参加者
の協力を得て充実した大会となりました。御協力を頂きありがとうございます。
 3日(土)草加市文化会館ホールでの全体会は、大会テーマ「ともに生きる、とも
に歩むー対話がひらく未来」を表現した内容でした。山田朗委員長の基調提案は、「
検証と批判がない状態での記憶の継承は、放置しておくと歴史修正主義的な方向へと
流れていく。」と指摘し、「交流と対話を広げることで、私たちの実践の中から歴史
認識のバイアスを克服していく」大切さを訴えました。
    学校の現場が多忙化に直面する中で、内田良講演は、データを示しながら学校教育
のあるべき方向を考えさせてくれるタイムリーな内容でした。地域実践報告も、学年
・学校づくりが地域との連携に広がっている様子を映像と当事者の語りで伝わって来
ました。内田講演、地域実践報告を受けてのトークセッションも好評でした。
    現地実行委員会が企画した「地域に学ぶ集い」「現地見学」は、埼玉歴教協と地域
のネットワークが生かされた素晴らしい企画でした。「地域に学ぶ集い」本部企画、
教科書問題、日韓交流、日中授業交流も時事に応じた内容でした。日本と韓国の政府
間の関係悪化の中でも、韓国・全国歴史教師の会の教職員が大会に参加し、分科会で
報告したことは、日韓交流委員会との交流の積み重ねの成果です。
    歴教協大会の魅力のひとつは分科会です。埼玉大会では170本を超えるレポート
を22の分科会で報告・討議しました。若い教員とベテランが、授業づくり・学校づく
りを話し合いました。また、退職後も市民とともに歴史を学び合う取り組みを継続し
ている各地の経験を交流しました。「来年の大会ではレポート報告したい」と思わせ
る分科会討議だったと思います。
    現地実行委員会、大会関係者、参加者のみなさん、ありがとうございました。                 
 
                     事務局長 桜井千恵美(8月8日)